もやし社長の47歳日記

ひよっこガリガリ社長の僕が、とある入院をきっかけにこの貧弱体系に卒業を誓う。日々の筋トレと経営について、そして学生時代の思い出を思いのままに書いて行こうと思います。皆様よろしくお願いいたします。

United States of America vol.3

島流し to USA 続き

vol.3

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8月21日

X dayである。

 

残り1カ月となった日本での生活。

 

連日連夜のお別れ会…

毎朝朝帰り。

アメリカタイムでの生活、時差ボケ防止や!

とか言いながら遊びほうける。

 

それもあと少しとなっていよいよカウントダウンや。

 

今振り返ると、有難い話しだ。

 

友達には恵まれていた僕だった。

 

学生時代の友達たちに暫しの別れを惜しんでの会。

 

毎回涙ナミダのお別れ会。

 

日に日にセンチになっていく…

 

出発まであと3日と迫ったある夜。

 

オトンに誘われて飲みに行くことになった。

 

もともとお互い話さないし

オトンを避けていた僕は島流しの話から一切口も聞いてなかった。

 

まぁ、

オトンとゆっくり話すなんて始めてのことやから、まぁいいかと。

 

これで当分話すこともないし。

 

なんか渋いバーに連れて行かれた。

 

ウイスキーを片手に、「これジャックダニエルテネシーの酒やど!」とオトン。

 

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「ふーん」と僕。

 

知らんし。行きたないし!!と思いながら。

 

長い沈黙の後オトンがポツリ・・・

 

「したことあんのか?」

僕「なにを?」

オトン「なんや、その、あれや、…SEXや」

僕「はっ?あるに決まってるやん!」

オトン「そか?!」

 

沈黙・・・

 

しばらくして、

オトンがおもむろにスーツの内ポケットから茶封筒を取り出し。バーカウンターに置く。

 

来た!キャッシュや。小遣いや。

 

そうか、なんかあったらこれを使え的なやつやな!

 

そりゃそうや、それぐらいあってもえ~はずや。

 

シメシメと思ってると。

 

オトン

「お願いがあるんや。差別やないからよう聞けよ、ワシはどうも自分の孫が黒人って言うのはイメージでけへんねん。だから、それだけは堪忍してくれ!」

 

とその茶封筒を僕にそっと出す。

 

その中味を覗くと札束ではなく。

 

なな、なんと。

 

うすうす

 

それも2箱。

 

 

ちょっと恥ずかしそうに…

 

ありえん

ありえん!

このオッサンありえん。

 

初めての親子の男飲みにもかかわらず、

あと3日で当分会えなくなる18歳の息子に、

英語が話せない僕にテネシー行きを命じときながら。

始めての海外一人生活の僕に

ハゲが二箇所もある僕に

自分の孫のイメージしてる。

 

そもそもアメリカにやるのはアンタの考えやし!!!

 

挙句、スキンて!それもうすうすって。

 

クレージーや。

 

頭がパニックになって、

一周して、

思わず僕「ありがとう」

 

って、なんのありがとうやねん!!

 

 三度目の殺意を覚えた夜・・・

 

アメリカはテネシーへの出発まであと3日。