もやし社長の47歳日記

ひよっこガリガリ社長の僕が、とある入院をきっかけにこの貧弱体系に卒業を誓う。日々の筋トレと経営について、そして学生時代の思い出を思いのままに書いて行こうと思います。皆様よろしくお願いいたします。

United States of America vol.15

皆さんは海外で6時間一人で真夜中にヒッチハイクをしたことがありますか?

 

僕はあります。

19歳で経験しました。

 

いや、しないと凍え死ぬと思ったから致し方なく・・・

 

 

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やっと停まってくれたその車まで

一心不乱に走っていきました。

 

そこには超おんぼろのTHE アメ車的な車が。

 

アメリカの車 に対する画像結果

 

運転席へ向かっていくと、

運転席のドアが開いて人が出て来た。

 

暗いので見えにくかった・・・

 

 

黒人だった、それも多分150kgはくだらない

ほど大柄な超イカツイ,汚いおっさんだった。

 

でも僕にとっては天使に見えた。

なんせ6時間も待ってやっと停まってくれた人だから。

 

そして、必死で伝えた。

 

「MY CAR IS EMPTY」

「I DON'T HAVE GASOLINE」

「HELP ME」

 

何度も何度も必死で叫んだ。

 分けの分からない幼稚な英語を。

 

するとその大男がどうも「乗れ」と言って指さしてる。

 

 通じたのか?

 

怖いけど、助手席に乗った

 

そして走り出した。

超乗り心地の悪い、臭い車だったのを記憶している。

 

てか、どこに連れて行かれるんやろう??

 

なんか話かけて来よるけど、

ほとんど分からない。

英語にも聞こえない。

 

そもそも僕の車置きっぱなしやし。

 

大丈夫?

僕、このまま拉致される?

僕、売られる?

 

でもいつもの笑顔で「あは~ん」て言うてる僕。

 

アカンやん。

 でもこれしか対応の仕方知らへん。

 

もうなるようになれって感じで30分ほど走ってたら、

明かりが見えて来た。

 

ハイウェイの出口や!

 

あっ、ガソリンスタンドや!!

 アメリカのガソリンスタンド に対する画像結果

ちゃんと連れてってくれてるやん!!!!!!

 

「THANK YOU 」  「THANK YOU」

 

と何度も言った。

 

そこにつくと

何やらその黒人が店員と話している。

 

そして電話で誰かと話している。

 

なんか話しかけて来たけど、全く分からない。

 

それから10分後、

パトカーが来た!

それも青い光をくるくるさせて。

 

アメリカのパトカー に対する画像結果

なぬ!!!!

 

またアメリカでも警察沙汰や!!

もういやや・・・

 

てか、なんで警察やねん。

めちゃ怖いやん。

 

アメリカの警官 に対する画像結果

なんも悪い事してないし。

 

で、なんか話しかけて来た。

 

 

必死で何度も聞くとどうも

 

ガスタンクを買ってここでガソリンを入れる。

ガソリンケース に対する画像結果

そして僕の車まで警官が送ってくれて

僕の車にガソリンを入れるって手筈なような。

 

やっと理解できた。

 

なんや、みんな味方やん!!!

 

めちゃえ~奴らやん。

 

ガソリンタンクにガソリンを入れて。

お金を払って。

 

ここまで乗せてくれた黒人のおっちゃんに礼を言って。

おっちゃんは陽気になんか話してたけど分からなかった。

 

「THANK YOU SO MUCH」

と心の底から伝えた。

 

それしか伝えられない自分が情けなかったと同時に

人は見た目で判断したらアカン事を身をもって知った。

 

そして、

アメリカに来て半年足らずでまたパトカーに乗った

アメリカのパトカー犯罪 に対する画像結果

なんかめっちゃ話しかけてくるけど

分からない。

 

警官もあきれて、話しかけてこなくなった。

 

そしてガス欠で止まった僕のJEEPまでたどり着いて

ガソリンを入れた。

 

何度かエンジンキーを回すとエンジンがかかった。

 

その時、時計は明け方の3時を指していた。

 

警官が「TAKE CARE!!」って言って帰って行った。

こういう場合はテイクケアって言うんか?

 

なるほど。

 

車が止まってから、9時間

 

疲れきっていた僕。

足が震えていた僕。

涙が止まらない僕。

 

僕はセントルイス行きをやめて

テネシーに引き返すことにした。

 

もう十分すぎるほどの経験をした。

ってか、

怖すぎて。

 

早く寮に帰りたかった。

 

僕のアメリカ初旅行は残念な結果に終わった。

 

目的地にたどり着かないと言う結末。

 

僕はこの日の出来事を一生忘れることはないだろう。

 

 

そしてTVで見た、猿岩石のヒッチハイクなんか

プーやと思った。

 

一人で真夜中のヒッチハイクほど恐ろしいものは無い。

 

 

 

しばらく経ってから知るのだが、

テネシーヒッチハイク禁止州だったということを。

 

ヒッチハイク禁止 に対する画像結果

 

あの時の警官はこのことを必死で話してたんやな、多分。