United States of America vol.4
~島流しTO AMERICA~
泣く泣く飛行機に乗って、約9時間。
ロスに到着、そして待つこと4時間。
テネシーはMEMPHIS行きの飛行機でさらに5時間。
なんとか、
そしてやっと到着しました。テネシーはMEMPHIS空港へ。
既に日本を出発してから18時間。
最初のドキドキとは程遠い、疲れマックス。
もうなんとでもなれ状態でたどり着きました。
荷物を受け取り、
出口に出ると英語学校のお向けの先生とやらが待ってることになっていた。
到着ゲートを出るとありました。
WELCOME TO UTのボード。
とザ アメリカン人みたいな女の人が
なんか話しかけて来た。「YES YES」
「MY NAME IS 〇〇」
なんとか理解してもらったみたい。
これでなんとかなると安堵もつかの間、
すぐにバスに乗り込み、暗い夜道を
3時間。
いつの間にか寝ていた・・・
そして車内が明るくなって
着いたよ!てきな事を言っている、
そしてバスを出るときに渡された寮のカギ309(と書いてある)と書類を渡されて・・・
3階やな、これはラッキーサンキューやん!!
大きなスーツケースをもって3階まで階段で部屋へ向かう。
廊下の真ん中で5,6人の黒人が立ち話をしている。
そしてこっちをみて笑っている。
映画で見たことのある感じの黒人独特の立ち振る舞い。
「うそ~ん」
めちゃ怖いやん。
ラッパーな感じで何か言っている。
右手を股間に当てながら・・・
チ〇チ〇の事を何か言ってるんやなこいつは?
よし、ここはビビったら負けや!
僕の唯一知ってる英語で言ってやった!
指さしながら「I NEED IT」
デヤ顔の僕。
そして黒人が大笑い!
ハイタッチをしあっている。
よし、貰った。早速爆笑GET!
もう友達ゲットやん。
その黒人たちはなんか話しかけて来てるけど、
まったく意味も分からず。
「ディック!ディック!」と叫んでくる。
やった!すでにあだ名ゲット。
到着3分で黒人にあだ名もらった!
「ディック」悪くない。
かっこえ~やん!!!
僕は309の部屋にたどり着いた。
僕の大阪の家を出発してから24時間後。
そうドアTOドア24時間。
人生で初めての長旅。
ドアを開けると暗い部屋の奥から、
ルームメイトであろう190CM位の黒人が出て来て
何か言っている。
「WHAT'S UP?」
なんて意味なん?
これ以外聞き取れない。
ほんで、
ほぼ目の白い部分と歯しか見えない。
黒いいうより深緑やん!!
もう無理やん!!
怖いし。
「HELLO」
「My NAME IS 〇〇」
って必死の僕に
何かぼそぼそと話している。
そして何か聞いている、
まったく理解できない。
唯一理解できたのはこの彼は
マイクという名前だということ。
ここは笑顔しかない。
彼も僕の英語力を理解したのか
あきれた顔でベッドに戻っていった。
やばい、まったくコミュニケーションを図れない。
てか、めちゃ怖い
この狭い空間にマイクと生活?
無理~。
って言ってもどうしようもない。
ここにしか居場所はないのだから・・・
アメリカの寮にたどり着いて初めての夜。
怖くて眠れない。
喉も乾いたし、お腹も減った。
でもどうしたらよいかもわからないし、
外に出るのも怖い。
今日は疲れた、人生で一番長い日だったかもしれない。
寝て起きたら日本やったらいいのにと願いながら硬いベッドに横になる、
そして不安過ぎてまた涙が出てくるのであった。
惨めな僕。
弱い僕。
頭はパンチパーマやのに・・・
あんなに日本でイキってたのに・・・
そしてついにアメリカ留学生活が始まってことを痛感した夜。
続く。